琴浦の歴史散歩
私の住む 下の町地区は旧琴浦町に属し 琴浦町は唐琴地区、田ノ口地区、下の町地区(下村)、上の町地区(上村)、由加 の五地区から構成されていました。
王子が岳・・・・・・・・・稜線から下が倉敷市に属する。
国立公園法による第一号として昭和9年(1934)3月に指定を受けた。(瀬戸内海国立公園)
 当初1500ヘクタールであったが追加指定によって陸地だけでも約65000ヘクタールに及んでいる。その国立公園に属する王子が岳、海抜2350メートルの参照からの眺めは絶景である。
また 柔らかい曲線の女性的な鷲羽山に対し 巨大な花崗岩が重なり合いそそり立つ姿は 男性的である。特に 稜線から下がる南斜面いったいにはいろいろな形をした 奇岩。巨石が数百数千と点在し 自然の作り出した造形美に目を奪われることだろう。

 平成6年8月の大火によって370ヘクタールを消失したものの 関係機関や 地域の人々の手によって 復興している。
 小学生が 木の実から育てた どんぐりの植樹など 地域ぐるみで取り組んでいる。
玉野側には 遊園地や 動物園も隣接している。
王子が岳の景観保全・・・・・・石原治郎・西原勝三郎をリーダーに山の共有化に取り組む
王子が岳は 地名に無く、小字は嶽山と言う。その範囲は 西は19番札所と山頂の日応神社を結んだ線から東は玉野市との市境まで  唐琴町嶽山1421番地から1422番地までで 広さ32.7ヘクタール。

 景観保存のために嶽山を共有化したのは 驚くことに明治7年(1874)のことであります。
この山の素晴らしい景観を 乱開発や自然破壊から護り 後の時代まで大切に保全しようとしたのです。その指導者は石原治郎(引網村戸長)、西原勝三郎であった。
まず 嶽山の地主を説得しその全区画を買い取り93名が共同して所有する「共有山林」としました。
 イギリスの ナショナルトラストのようですね。
天神の井戸
児島側の王子が岳の登山口から渋川海岸へと国道を進んでいくと 19番札所を過ぎて少しいった所の 道端に天神の井戸があります。

その昔 菅原道真候が西国に流される際 この井戸で水を汲んだという 史実から天神の井戸と名づけられています

海辺に有っても不思議と塩分の無い真水が湧き出て 沖を航行する船 近くで漁をする船の貴重な 水源となっていました。
唐琴19番札所
天保10年 児島霊場札所として選ばれた。
引網大師堂という 

不動明王。弘法大師(本尊)。十一面観音をおまつりしている。足の不自由な方が願掛けに来て 良くなると松葉杖等を置いていくようで 本道の前には 装具や杖等が沢山奉納されている。
金毘羅さま
海の守り神として 唐琴港のかたわらに 小さな鳥居。石灯篭。1本のしめ柱と ごく小さな社がある。
本社の創立は定かではないが他の鳥居などに記されている年号を見るに 江戸時代後期には存在していたらしい
香川県の琴平にある 金毘羅宮は 古くから海運の神として知られ 海の安全を祈って この地に迎えられた物と推測される。

児島には 各所に このような金毘羅宮がある。
田の口港の大鳥居
大鳥居の高さは6.87メートル 柱の上に乗せる笠木は長さ9.05メートル 柱間4.58メートル  柱の直径は55センチ

香川の琴平宮に参った参拝者が 船で 田の口港に着きこの鳥居をくぐって 由加山にと参拝した。
参詣の道の起点であったらしい・

現在でも 参道を通って徒歩で 由加山に詣でることが出来る。所要時間約1時間半〜2時間?

備前焼のからしし
田の口港の大鳥居の前に 備前焼で出来た 阿吽の向かい合った唐獅子がある。
大鳥居とともに 由加参拝道入り口のシンボルとなってきた。

このほかにも 児島には 備前焼で出来た唐獅子が何体か有るが 何処にあるか 探してみるのも面白いかもしれない。

長年の風雨に痛んだ唐獅子は 最近修復された。


又 各地に 遍路道を記す石の道標や 町石なども多く残っている 何処にどんな道標があるか 地図を片手に散策してみるのも楽しいかもしれない・
堀江の大日如来
下の町8丁目の 「すぐ如来道」の道標を背に 北にと道を進んでいくと葛谷(かずらたに)へ 谷間から尾根へと上ると 大日如来の本堂がある。

その昔 葛谷は質の良い御影石が出たので 石を沢山切り出していた 
明治30年大阪市電の敷石を葛谷から切り出していた際 誤って 如来の石仏を爆破してしまい その直後から病人やけが人が次々と出たので 人々は現在の地に 如来を移転再建し建立した。
両神鳥居
下の町9丁目の一角に かって下村港の船着場であった 堀江港近くに鳥居が立っている。
北側から見ると「金毘羅大権現」南側から見ると「由加大権現」の文字が見受けられる。
日本でも珍しい 両神鳥居である。

子供の頃は 堀江港に 四国の愛媛や香川から煮干やみかんをつんだ 船が着き 大八車にそれらの商品を乗せた行商人が辻辻を売り歩いた。